2021/5/30ソワレ レ・ミゼラブル_3/3
結局1公演目を書き終える前に2公演目観劇してしまった、サクッと二幕を書き終えたい(希望)。
二幕始まりの相葉アンジョはやっぱりいいよねえ。顔がいい。カリスマ性。もっとも原作に近いアンジョは確実に相葉アンジョ。そりゃあグランテールも陶酔するわ、納得、というアンジョ。
理生ジャベの「昔は俺も戦った」の「はい、知ってます」感は今年も健在でした、嬉しい。理生アンジョでファンになった身としてはやっぱりここがわかるの嬉しい。
ちなみに「俺には分かる奴らのやり方」で後ろから手上げてジャベールの真似しながらついていく丹宗グランがお茶目すぎたから特筆しておきたい。
ここからは屋比久エポ劇場。マリウスから手紙を受け取ってバルジャンと会ってOn my ownまでずっと泣き通し。
屋比久エポって一番テナルディエ夫妻の娘っていう感じがするのよねえ。昆ちゃんエポは王道エポニーヌで大好きだしふうかちゃんエポは初観劇のエポニーヌで今も一番好きなエポニーヌなんだけど、一番お育ちの悪いエポニーヌっていう感じがするのが屋比久エポ(※全身全霊で称えています!!)で、擦れた感じとかどうせあたしなんて...っていう諦めも全部全部エポニーヌ。
帽子を被り直して砦に吸い込まれていくのも、死を覚悟している感じがしていたたまれない、、、三浦マリにぎゅっと抱きしめられながら死にゆく屋比久エポは死ぬのに幸せそうで、なんて残酷な人生を歩んできたのかととにかく止まらない涙。この辺ほんとしんどい(しかし多ステはする)。
ちょっとだけ戻って巧くんガブローシュはほんとにお上手!「子どもだってなめんなどんなもんだい!」でジャベールのほっぺぺちってやるの、なめてるなあ大人をwってなるし、それでもかっこよく見える素敵なガブローシュ。
下手のバルジャベのやりとりはもう至高。好きでしかない。2019年の理生ジャベの「わからんぞ???」のポワポワ具合は封印。普通の「わからんぞ?」でした、ちょっと寂しい。笑
理生ジャベが逃げるところはほんとゆったり時間違うよねえ、「どうせ打つんだろ?どうせお前はいつまで経っても悪なんだろ?俺を殺すんだろ?」と言うように振り返っては立ち止まり、ゆっくりゆっくり捌けていく。ジャベールの正義が崩れていく序章という感じがしてしんどくなる。
Drink with meはもうとにかくグランテール劇場。「死も恐れぬか?」がグサッと来るし、それに対して他の仲間が本気で怒ってるのが良い。そこからやっぱりアンジョの顔を見ると従ってしまうグランテール、上手に回ったところを後ろからガブローシュがぎゅっとするのがとにかく泣ける。止まらない涙。そこからお酒の瓶をガブローシュに渡してガブがうえっ、ってなるところもこの後のことを考えると止まらない涙。丹宗グランは本当にガブローシュと仲良しでここから先の悲しみが際立つ...グランテール...
シュガバルのBring him homeは慈愛に満ちていて本当に好き。賛美歌かと思う。美しい。2019年の制作披露記者発表会で聴いて泣いたのが懐かしい。あの頃からさらに力強さが加わって、どんどん神に近づいてる感じがする。シュガバルはどこまで強く優しくなるんだろうか。
ガブの死の後の丹宗グランももう悲し過ぎる。そっとアンジョからガブを受け取ってから下手に寝かせてそこから吸い寄せられるように砦に突っ込んでいくの、見るに堪えない。相葉アンジョの散り様もかっこいいし、砦がとにかくアツい。アツすぎる。
理生ジャベはガブローシュの死に十字を切らなくなってた。なにかまた解釈の変化があったのか気になる。教えて警部殿のコーナー、YouTubeでもいいから復活しないかしら...というか理生さんのFCイベント行きたいなあ...
「うわあー!!!」と唸ってからの下水道。理生ジャベならではの唸り。
下水道でバルジャベがまた対峙してからの自殺は心が痛くなった(リアル)。法が、自分が正義だと思っていたのに、悪人だと思っていた奴に命を救われて恨みなどはないと言われて、自分の正義への疑いが出てしまって、心が崩れていくのが見るに堪えない。もうなんかこの辺って共感しかないというか、生きづらいだろうなあジャベールの生き方...って思う。あそこまで自分を信じてもいないから追い込まれることはないけど、どうにかして理生ジャベを救いたい...って毎回思う。あーコロナ明けたらセーヌ川の橋の上で理生ジャベに想いを馳せたい。
ここまでで1800字超えた、巻きたい。結婚式まで飛びます。
結婚式の斎藤テナ・樹里マダムは最高すぎた。陽気で図太くてずるがしこくて、嫌な夫婦!でも憎めない!斎藤テナのアドリブは「マエストロ、アレーグロ!」→「紙ストロー、ありゃダメだ!」で吹いた。
ここの給仕係バイトの相葉っちさん楽しそうすぎて笑った。死んだから?ねえ、本役死んだから??(やめなさい)
エンディングのシーン、こんなに暗かったっけ?と思うくらい真っ暗。何も見えない。もう少し明るくしません?と思うくらい暗い。銀の燭台に蝋燭つけてマシになったけど、やっぱり暗い。ここのシーンで銀の燭台が残ってるのとても良いよねえ。「銀の燭台を使って正しい人になりなさい」って、きっと司教様はそれでお金を作って正しい人になりなさい、って言ったんだと思うけど、それを売らずして市長まで上り詰めてたくさんの人たちを救ったバルジャン。工場ができるところまでのスピンオフも見たい。
ここのシュガバル、なんでそんなにおじいさんの声なのに歌詞がきちんと分かるように歌えるのが本当にすごい。まだ30代なのになぜそんなにおじいさんの声が出るのか...
ここで出てくる濱めぐさんファンテは慈愛の塊で大好き。優しいお母さんのお顔。ずっとバルジャンとコゼットを見守ってたんだろうなあ。目を開いたまま、この世に未練を残したまま亡くなったけど、きっと2人を見守って安心してたんだろうなあ。
鎌田さん司教に列に入れられるところで号泣。ここで民衆の歌のメロディーだけど現代に通ずる歌詞がもうずしずし刺さる。
「若者たちの歌が聞こえるか?光求め彷徨う歌の声が 世に苦しみの炎消えないがどんな闇夜もやがて朝が」
というわけで本編終わり!!
おけぴ観劇会だったので、終了後にご挨拶がありました。理生ジャベの「外はもう暗いです、寄り道せず気をつけてまっすぐ帰ってください、警部からのお願いです」って言ってたのがお茶目で可愛かったです!!!警部殿ー!!!
これで本当に全部終わりです、1公演目でこんだけ書いたけど、きっと次からは重なるキャストの方もいらっしゃるのでもう少し短く書ける予定。
次は内藤マリウス×熊谷コゼット×ふうかエポニーヌについてあれやこれやいっぱい書きたい。